スマホの新ジャンル折りたたみスマホはこれからのスタンダードになるのか!?
折りたたみスマホとは?
2019年に入り最も注目を集めているスマホのジャンルといえば折りたたみスマホ(Folding Phone)です。
曲げることが可能な有機ELの素材特性を生かし、1枚のディスプレイを折り曲げることで、1つの端末で閉じた状態ではスマホ、開くとタブレットという2つの使い方ができるというとイメージしやすいと思います。
これまでにないマルチタスクが可能であり、動画を見ながらSNS、メッセンジャーの返信などマルチタスクにおいては、どのスマートフォン、タブレットにも劣らない端末になっています。
先日、スペインのバルセロナで行われたMWCでもSAMSUNGとHUAWEIから発表された製品が注目されました。
SAMSUNG「Galaxy Fold」
サイズ | - x - x -mm |
---|---|
重量 | -g |
画面 | 4.6型 有機EL(1960×840)、7.3型有機EL(2152×1536) |
OS | Android9.0 |
CPU | Snapdragon/Exynos |
GPU | - |
RAM | 12GB |
ROM | 512GB |
電池 | 4380mAh |
カメラ | 10M+8M(前面)、16M+12M+12M(メイン) |
スペックはスマホとしてみるとモンスター級になっています。デザインも高級感があり製品としての完成度は高いように思います。ただし、折りたたみスマホとしての完成度は、低い印象です。
折りたたんだ時に表示される画面が4.6インチと端末の大きさに対してかなり小さくかなりベゼルが多くなっているため、サブディスプレイという印象があり、操作もしずらい気がします。また、開いたときにも右上部にカメラなどが配置されているノッチがありせっかくの大画面が活かしきれていないように思います。
Galaxy NoteにあるSペンにも対応しておらず、この端末でしかできないような機能もないため、期待が高かっただけにがっかりしたという意見が多い印象です。
発売日や価格
日本発売は未定ですが、4月26日にアメリカで発売予定となっています。価格は約22万円とかなり高額になっています。
HUAWEI 「Mate X」
サイズ | 161.3x146.2x5.4mm(開)、161.3×78.3×11mm(閉) |
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重量 | 295g |
画面 | 8型 有機EL(2200×2480) |
OS | Android9.0 |
CPU | Kirin 980 |
GPU | Mail-G76 MP10 |
RAM | 8GB |
ROM | 512GB(NM256GB) |
電池 | 4500mAh |
カメラ | 40M+16M+8M(外) |
Galaxy Foldに比べ、スペックはやや抑えめながらデザインも含めて全体のバランスが非常に良い印象です。
1枚の大きなディスプレイを外側に来るように折り曲げることで、効率よく使えるような仕様になっています。開いた時に右側にはちょうど持ち手になるような出っ張りがあり持ちやすい形状になっています。
ただし、折りたたんだ状態でも外側全面がディスプレイになっているため、落下時のダメージは受けやすい形状になっていると思われます。
発売日や価格
こちらも日本発売は未定ですが、6月頃に発売予定となっています。価格は約29万円とGalaxy Foldよりも高額となっています。
ケースやフィルムはどうなるのか?
スマホといえば、ケースやフィルムのことが気になるところですが、早くもスマホケースメーカーで有名なSpiegenが「Galaxy Fold」向けケースのモックアップを公開しています。
Spiegenは、すでに3種類のケースを準備しているとのことです。3種類のケースはiPhoneでもおなじみの「Though Armour」「Ultra Hybrid」「Thin Fit」という名称で、耐衝撃性の異なる素材をそれぞれが採用しています。
「Galaxy Fold」は、7.3インチのディスプレイ部分を内側に折りたたむようになっており、閉じると4.6インチのディスプレイがあります。
折りたたんだ状態では、少し厚めのスマホというデザインなので、こちらに関してはケース装着時のイメージしやすいものになっています。
一方で、HUAWEI 「Mate X」は8型のディスプレイを外側に向くように折りたたむ構造になっており、閉じた状態だと表裏両方にディスプレイが存在する形になるので、落下時などに破損の危険性が高いものと思います。なので、ケースは必須になるのではないかと思いますが、どういう形状になるのか想像ができません。発表会では保護ケースが付属するという内容でしたが、詳細は不明です。
また、保護フィルムは、現在人気のガラスフィルムは当然折り曲げたりできる素材ではないですし、PETフィルムも柔軟性はありますが、何度も折り曲げすれば当然剥がれます。
折りたたみスマホはケースやフィルムのメーカーにとってはメーカー泣かせのデバイスになるのかもしれませんが、これまでのスマホの変化にも対応してきただけに、これは期待をしたいと思います。
折りたたみiPhoneは出るのか?
Appleも2016年、2017年、と数年前から折りたたみ可能なスマートフォンに関すると思われる特許申請をしています。そして今年も新たな特許申請が公開されています。
ただ、個人的には今年発表されるであろうiPhoneは折りたたみを採用しないのではないかと思います。
やはり先行して発表しているSAMSUNGやHUAWEIを見る限り、まだまだ未完成の部分が多く、改善すべき点が多々見受けられます。Appleにはより完成度の高い形で発表してほしいと願っています。
まとめ
これまで飽和化していたスマホですが、久々にワクワクする製品の発表でした。
この折りたたみスマホは今年の年末に振り返ったとき、2019年のトレンドになっているでしょう。
また、来年は2020年という節目の年ということもあり、より完成度の高い製品が続々登場し、その中にはAppleからも新しいiPhoneなのかiPadなのか、はたまた全く別のデバイスとして発表されるのかわかりませんが、ワクワクするような製品を発表してほしいと願うAppleファンでした。