【ケース編】元販売員がこっそり教える、iPhoneアクセサリー選び方のコツ
iPhoneの魅力の一つにケースやフィルムなどのバリエーションが多いことがあると思います。ただ、バリエーションが多いだけに、どれを選んだらいいのか迷うこともあると思います。
そこで、元スマートフォンアクセサリー販売員の私なりに、選び方のポイントをお伝えしたいと思います。バリエーションが非常に豊富なため、【ケース編】、【フィルム編】に分けて書きたいと思います。
形状別の選び方
スマートフォンのアクセサリーといえばケースではないでしょうか。しかし、一言でケースといっても髪型や洋服のような季節や年代によってトレンドがあります。
そこでまずは、ケースについて代表的な形状別に特徴や選び方をまとめていきたいと思います。
背面型
一般的にオーソドックスなタイプで、1番よく見るタイプで本体の背面を覆う形状で取り付けるのがこの背面型です。
最近では、スマホリングやカード収納ポケットが付いたものなどが登場しており、ますます多様化が進んでいます。
メリット
- ケースの中で1番種類が豊富
- 自分の好みにあったものが見つけやすい
デメリット
1番オーソドックスなタイプのため、メリットである種類の多さから、これといったデメリットはないと思います。
強いていえば、種類が多すぎて迷ってしまうところですかね。
どんな人に向いてるか
- 自分の好みにあったものを見つけたい
- iPhoneをよく使う
- ポケットに入れることが多い
手帳型
iPhone6から画面サイズがiPhone5の4インチから4.7インチにサイズアップをきっかけに一気にトレンドになったのが、手帳型と言われるタイプです。カードが収納できたり、画面の保護ができるなど、特に女性に人気が高いのも特徴です。
メリット
- 画面側も保護できる
- カードなどの収納ポケットが付いているので、Suicaやお札などを一緒に持ち歩ける
- デザインが豊富
デメリット
画面の保護力が高まる一方で、すぐに画面の確認ができなかったり、操作ができなかったりするというデメリットもあります。
また、前後をカバーするため、厚みや重みが増してしまうということもあります。
どんな人に向いてか
バンパー
手帳型が流行る前の iPhone5までのトレンドといえば、バンパーだと思います。
iPhone4の時にApple純正ケースとして初めて登場したのが、このバンパータイプのケースでした。私が iPhone5の時までは Deffというメーカーのアルミバンパーの大ファンでした。最近では、スマホのサイズが大きくなってきたこともあり、徐々に数が減ってきていると思います。
メリット
- iPhone本体のデザインを損ねない(活かせる)
- 厚みが増さない
デメリット
- 背面はむき出しの分、保護力は落ちる
- 幅が増すため、若干持ちづらくなる
どんな人に向いてるか
その他
手帳型の派生でポーチのように収納するタイプや、本体に直接貼り付けるスキンシールなんかもありますが、現在はかなり種類は減ってきていると思います。
素材
続いて、素材について説明したいと思います。
一言でケースといっても、現在はケースに使われる素材もかなり種類が増えています。ここでは代表的なものをピックアップして紹介したいと思います。
ソフト
代表的なものにシリコン、TPU、それからエラストマーなどがこのジャンルに当てはまると思います。シリコンは説明不要だと思いますが、TPUというのは熱可塑性ウレタンのことで、わかりやすく言うと、シリコンよりも硬く、ポリカーボネートより柔らかい素材のことです。
エラストマーは、比較的新しいもので、代表的なのはAndMeshが有名だと思います。「elastic」と「polymer」を組み合わせた造語で、TPUに近いものではありますが、強度が非常に高いことが特徴と思います。
メリット
- ケースそのものが破損しにくい
- 衝撃吸収性が高く、保護力が高い
- グリップ力が高く、滑りにくい
デメリット
- 比較的分厚い
- ポケットからの出し入れで引っかかりやすい
- 種類が少ない
- 経年劣化がしやすい
どんな人に向いているか
- 手帳型は嫌だけど、出来るだけ保護力の高いものがいい
- ケースの付け外しの頻度が高い
- よく手から滑って落としてしまう
ハード
ハードの中でも1番オーソドックスなものでポリカーボネートというのがあります。いわゆるプラスチックの一種です。
メリット
- 種類が豊富
- 自分の好みに合ったものを見つけやすい
- 厚みが薄い
デメリット
- ケースが破損しやすい
- 滑りやすい
どんな人に向いているか
- たくさんの種類の中から自分にあったものを見つけたい
- シンプルなものがいい
- 出来るだけ薄くて軽いものがいい
レザー
レザーにはPUレザー(合皮)と本革があります。
主に本革について特徴をまとめたいと思います。
メリット
- 高級感がある
- 所有欲を満たしてくれる
- 子供っぽくならない
- グリップ力が高く、滑りにくい
- 長期間使用できる(経年変化を楽しめる)
デメリット
- 水に弱い
- 値段が高い
- 傷がつきやすい
どんな人に向いてるか
- 仕事でスーツを着るシーンが多い
- 長期間使用したい
- 見栄っ張り
- お金持ち
メタル
代表的なものにアルミ素材があります。一般的には航空機や車のパーツに使用されるような強度の高いものを削り出しで加工して作るものが多いと思います。
アルミ以外でも、 iPhone Xから採用されたステンレス素材なんていうのもあります。そのデザイン性の高さや、強度の高さから男性を中心にファンが多いジャンルと言えます。
メリット
- 高級感がある
- カッコイイ
- 強度が高い
デメリット
- 重い
- 電波干渉の影響がある場合がある
- 値段が高い
どんな人に向いてるか
- いかつい感じの人
- シンプルが好き
- 長期間使用したい
- 見栄っ張り
- お金持ち
ウッド
トレンドにあまり左右されず、常に一定の人気のあるジャンルがこのウッドです。
無機質なスマホに自然の温かみを与えてくれる都会のオアシスのような存在です。
メリット
- 個性的
- 自然素材そのものの触り心地を楽しめる
- 天然素材のため、一つとして同じものはない
デメリット
- 強度が高くない
- 種類が少ない
どんな人に向いているか
- 家の中がナチュラル素材にあふれている人
- 個性的な人
- 無機質が感じが苦手な人
その他
その他、貝殻、ファブリック、ガラス、べっ甲など種類は実に多くなりました。2つ以上の素材を組み合わせたハイブリッドタイプなどもあります。
まとめ
iPhoneが日本で発売しだした時には透明のケースや、シリコンケースなど、とにかく保護目的のために登場したケースですが、今やファッションの一部となりましたね。
スティーブ・ジョブズは生前、ケースの付いたiPodを見て、「傷のついたステンレスは美しいと思うけどね…」という言葉を残していましたが、今やApple自身がケースを販売する時代となりました...いちApple信者としては少し複雑な心境ですが、それでも美しい端末だからこそ保護したいという気持ちもわかります。
一定数のApple信者の中には、ジョブズの思想を体現すべくケースは一切つけない裸派もいます。
iPhone発売から10年経った今、周りを見渡せば、みんなiPhoneという中で、ケースに個性を求めるというのは自然なことのように思います。
これから新生活のスタートと合わせてiPhoneを購入するという人も多いと思います。
ケース選びの際はぜひ、参考にしていただけると幸いです。